鼻の病気|高田馬場みやの耳鼻咽喉科|新宿区高田馬場の耳鼻咽喉科・アレルギー科

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鼻の病気

鼻の病気|高田馬場みやの耳鼻咽喉科|新宿区高田馬場の耳鼻咽喉科・アレルギー科

急性副鼻腔炎

鼻の病気

ウイルスや細菌が副鼻腔に感染する病気です。かぜをひいた後に生じることが多く、かぜに続いて細菌感染が副鼻腔にもたらされます。膿のような鼻汁が出て、限られた空間に膿がたまるため、頬や目の奥が痛みます。頭痛、頭重感、発熱などを伴うこともあります。小児は大人に比べて副鼻腔炎になりやすい傾向があります。

速やかに薬物治療を開始することで、慢性副鼻腔炎に移行しないケースがほとんどです。当院では、鼻腔ファイバー検査を施行し確定診断をした後、適切な抗生物質と適切な投与期間を選択し、慢性副鼻腔炎へと移行しないよう治療を進めて参ります。

慢性副鼻腔炎

絶えず鼻水が出る、鼻水がのどに回る、常に鼻がつまり口で呼吸をしている、においを感じにくいといった症状があります。原因としては、急性副鼻腔炎の炎症遷延、真菌、上の歯の付け根の炎症など多岐に渡ります。当院では、鼻腔ファイバー検査、CT検査(画像検査専門施設へと依頼)を施行し、原因をはっきりとさせた上で、それぞれの病態に合わせた治療方針を提案させて頂きます。

具体的には、慢性副鼻腔炎の場合には、薬物治療(マクロライド少量長期投与)、真菌性副鼻腔炎の場合には手術、歯性上顎洞炎の場合には当院で薬物治療を継続しながら歯科での治療、となることが多いです。薬物治療などの保存的療法で改善が認められない場合には、全身麻酔手術が可能な連携病院へと紹介させて頂いております。

好酸球性副鼻腔炎

好酸球性副鼻腔炎は、慢性副鼻腔炎の中で最も難治性の副鼻腔炎で、国の指定難病にもなっています。好酸球性副鼻腔炎には、下記のような臨床的特徴があります。

  • 成人発症が多い(発症年齢は40歳前後が多い)
  • 喘息(アスピリン喘息含む)や中耳炎を合併することが多い
  • 多発性の鼻茸(ポリープ)
  • 血中好酸球の増加
  • CT検査では両側篩骨洞に病変が集中
  • 病理組織学的検査で鼻茸中にも好酸球が増加
  • 抗生物質の効果が低い
  • ステロイド薬が有効
  • 根治が難しい病気

従来の副鼻腔炎は細菌感染が原因で起こるのに対して、好酸球性副鼻腔炎の原因は不明です。体内の好酸球(白血球の一種)が増加して異常な炎症を起こし、多彩な症状が出現します。好酸球は主に気道(鼻から気管支の空気の通り道)で増殖し、鼻では副鼻腔炎、気管支では気管支喘息を起こします。アスピリンや非ステロイド系解熱鎮痛剤(NSAIDs)により発作が誘発されるアスピリン喘息も好酸球副鼻腔炎の重症タイプです。さらに、好酸球性中耳炎を合併することもあり、これも難治性です。

好酸球副鼻腔炎の治療は、まずは薬物療法を中心とした保存的治療を行い,治療効果に乏しい場合には、全身麻酔下での鼻内内視鏡下鼻副鼻腔手術が選択されます。しかし、従来の慢性副鼻腔炎よりも好酸球性副鼻腔炎は再発率が高く、手術後6年間で半数が、アスピリン喘息を合併する症例では手術後4年以内に全例再発するといわれています。これまでは、術後再発を来した症例に関しては、再手術かステロイド投与の選択肢しか無く、再手術後の再々発の可能性、ステロイド長期投与による副作用や生命予後への影響、という観点から、耳鼻咽喉科医は再発後の治療に非常に頭を悩ませておりました。

ところが、2020年3月より、デュピクセント®️が鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に対し適応追加となって以来、事態は激変致しました。私自身もこの適応追加と同時に、再発を繰り返し複数回手術歴のある患者さん、気管支喘息・アスピリン喘息を合併している患者さん、好酸球性中耳炎を合併している患者さんにデュピクセント®️を導入した所、これまでの症状、所見が嘘のように改善し、現在も再燃すること無くデュピクセント®️を投与継続しながら通院しておられます。

当院では、鼻腔ファイバー検査、CT検査(画像検査専門施設へと依頼)、鼻茸の病理組織学的検査、血液検査を施行し、好酸球性副鼻腔炎の確定診断をして参ります。好酸球性副鼻腔炎の確定診断となった場合には、これまでに副鼻腔炎の手術歴の無い患者さんに関しましては、全身麻酔手術が可能な連携病院へと紹介させて頂いております。

これまでに副鼻腔炎の手術歴のある患者さんに関しましては、難病指定医療機関である当院にて難病申請のご案内をさせて頂いた上で、当院でのデュピクセント®️の導入を検討して参ります。副鼻腔炎の手術をしたけれどもなかなかスッキリしない、手術後何回も再発し諦めかけている、などのお悩みがありましたら、好酸球性副鼻腔炎である(であった)可能性もありますので、まずはお気軽にご相談頂けましたら幸いです。

鼻腔腫瘍

鼻の中のできもののことを鼻腔腫瘍といいます。鼻の中にはさまざまな種類の腫瘍ができます。大半は良性の腫瘍ですが、悪性腫瘍ができることもあり、中には内臓のがんが鼻に転移して腫瘍を形成することもあります。

良性腫瘍としては、出血が生じると止血が困難な血管腫、良性ではありますが、まれに悪性転化してがんになる可能性を秘めた乳頭腫などがあります。悪性腫瘍は、組織型としては扁平上皮がんが多いですが、分泌腺由来の腺がんや悪性リンパ腫、体のほかの部位にできたがんの転移がんが生じることがあります。血管腫、悪性腫瘍は、出血を起こすことも多く、難治性の鼻出血の原因になります。

また、腫瘍による高度の鼻閉(鼻づまり)症状を訴えて耳鼻咽喉科を受診される方もおられます。当院では、鼻腔ファイバー検査、CT検査(画像検査専門施設へと依頼)、腫瘤性病変の病理組織学的検査、血液検査を施行し、確定診断をして参ります。良性腫瘍(悪性腫瘍)の確定診断となった場合には、全身麻酔手術(がん治療)が可能な連携病院へと紹介させて頂いております。

アレルギー性鼻炎(花粉症)

アレルギー性鼻炎は、スギ花粉などによって引き起こされる季節性アレルギー(花粉症)と、ダニやハウスダストなどによって引き起こされる通年性アレルギーに大別されますが、どちらも混在していることもしばしばあります。花粉症は春はスギ、ヒノキ花粉、夏はイネ科、秋はブタクサなど、季節によってアレルゲンとなる花粉の種類が異なりますが、複数の花粉にアレルギーが認められる方も珍しくありません。症状は季節性・通年性のいずれも、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、充血などです。

治療としては、原因が特定できる場合は、可能な限り原因の回避と除去(こまめな掃除など)を行います。アレルギー性鼻炎の薬物療法は広く行われており、症状や重症度に応じて抗ヒスタミン薬や鼻噴霧用ステロイド薬などを用います。アレルギー性結膜炎では、アレルギー反応を抑える抗アレルギー点眼薬などによって、目のかゆみの症状を改善します。

このようなアレルギー性疾患は、正しい診断と治療で症状の改善が期待できます。つらい花粉症の症状にお悩みの方は、早めに受診されることをお勧めします。

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